七夕まつり 子どもの夢とお願いは
  成長が嬉しいお泊まり保育

2004年7月

今日は七夕祭り。夏の夜空に輝く彦星と織姫のお話は美しい。保育園の新館の玄関前、若竹のささの葉に、子ども達のお願い事の短冊がたくさんかけられた。「重いよ」と言いたげなこの竹は、5年前1鉢買ってきた3本の黒竹が増えて2鉢となり、今年はそれぞれに竹の子が3本と2本顔を出し、3、4日であっという間に2メートルを越す高さに成長してしまった。

見ている目の前で伸びていく感じで、一夜明けると50センチ、80センチも伸びたかと思える日があった。完全な黒竹になったらこんなにしならなくても、堅く強くなるはずだ。が、今は竹の節は幾分黒みがかってはきたが、全体はまだ青い若竹だ。「たくさんのお願い事を書いた子ども達よ、強い節を作りながら元気に真っ直ぐにのびてね」と私のお願いも叶って欲しい。

年々大きくなる子ども達の夢は、きっと年々変わることだろう。でも、今生きているこの時がとても大切。二度と帰らないこの今を、一生懸命に力いっぱい生きている子ども達に喝采をおくりたい。世の中大変で、子どもや赤ちゃんが想像もできない受難時代だからこそ、本当の愛情と優しさに包まれている幸せな今の時を大切に体の中に覚えていて欲しいと願う。

例年、年長さんお楽しみのお泊まり保育は、宮前区の青少年の家で、7月2日、3日にかけて行われました。
「何が一番楽しかったの?」
「みんなだよ。でもね打ち上げ花火かな」
「バッチンひゅるひゅるって光った」
「スイカ割り、当たってもなかなか割れなかったよね」
「甘くておいしかったから、いっぱい食べた」
「大きなお風呂にみんなで入ったのがおもしろかった」
子ども達の感想は、終わってからもまだ興奮気味に楽しいものだった。
「電車とバスの博物館で本物みたいに運転したもん」などなど、次々全員が話して尽きない。

私は、大広間での子ども達の自由遊びの様子に興味をそそられた。一人遊びで好きなことに熱中して楽しむ子、幾人かでサッカーチームと簡単なルールを作って遊んでいる処へ、本当のルールはこうだと持ち込んで仲間入りしたがあっという間にチームは解体してしまったり、入りたくてもどうやって入ったら良いか悩んでいたりと様々な子ども達の絵模様をかいま見た。

男の子が入浴中、女の子は辞めて田舎へ帰った二人の女の子の名前を思い出して「みんなが一緒だったら良かったのにね」と言いつつ踊り回り、曲が終わったとたん、愉快な盆踊りで汗びっしょり。私は笑い転げた。

子ども達の優しさ、成長と回転の速さ、この間までは見えなかった素敵をたくさん見つけた、爽やかなお泊まり保育でした。

 

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