平成14年10月

 
運動会の総練習
我慢する事を学び合い成長する子ども達

毎年、私が楽しみにしているのは、運動会本番前の総練習です。台風の影響で1日延ばした総練習を昨日、第2公園で行いました。プログラムに従い、オープニングの鈴割りは、円の中心にある鈴に玉を投げて割るまねっこ、「ここに鈴があるから割るのよ」は、3歳児にとっては具体性がでないものを認識することの難しさです。「用意ドン」の合図で外側へ走り出す子も居ます。
場所が変って落ち着かず、保育士の話を聞いていない子の注意力と集中力を高めるための第一の学習に入ります。「今、皆と一緒に何をどのようにしたらいいのか」は4歳5歳児には良く解かりますが、3歳児は自分のしたい事だけが思考の中心になるのが普通です。でも運動会は、皆が力を合わせ同じ目的に向うのですから我慢しなくてはなりません。ここで第一に我慢する事の大切さを、大きな集団の中の一員としての自覚を学びます。この第一歩は、教える側にも最初の大きな緊張感が走ります。最初のこちらの緊張感が、みんなの子ども達に伝わったその瞬間、1人だけ自分勝手な行動が皆にとても迷惑をかけることや「今、自分はどうしたら良いのか」を急速に理解できるとき。この数分間で、運動会への明確な方向性と自覚が高まり総練習のすべてが決まってしまう時なのです。そうです今日もみんなの呼吸が良く合い、1人1人が自信を持って運動会参加への階段をしっかり上がる事が出来ました。2歳児のうさぎ組さん、3歳児のさる組さん、4歳児5歳児のきりん組さん、みんなそれぞれ力いっぱいの練習で競技も演技も立派にやり終え、疲れても褒められたのがとても嬉しくて大満足で本番を待つ子ども達でした。
進級して6ヶ月の子ども達。この成長の凄さに感じ入りながら総練習を終えた私は、これから先もこの子ども達と共に全力投球していける情熱を持ち続けたいものと切なる想いでした。

◎10月に入って朝夕の空気がひんやりしてきました。上着1枚だけでなく必ずランニングかシャツを着せてください。新しく買わなくても来年は小さくなってしまうので夏着たTシャツで結構です。風邪の引きかけや上がり、微熱の時は特に要注意。

平成14年10月(園長)
 
≪前の頁へ戻る