出発の4月・・・あなたは何をしたいの・・・いろいろな体験を

2008年4月 園長 原 良子

園庭の紅枝垂れ八重桜も盛りを過ぎて、桜桃の実がすずなりになっている庭を子供たちの歓声に包まれて歩き、各クラスをゆっくり回りました。毎年感じるこの弾けるような喜びの表現の熱さ、進級は成長したことなのだとみんながそれぞれに受け止めて誇らしげでした。新入園の赤ちゃんクラスのお子さんもすっかり馴れて、お母さんと別れるときの「行ってらっしゃい」は、ニコニコバイバイになりました。
4月の子供たちは「自分でする、やりたいの」好奇心にあふれた息づかいがはずみます。子供がやりたがることに挑戦させてみるのはとても面白いですね。少々心配でも辛抱しながら「失敗したり、遅かったり、ハラハラしたり、悔しがったり」を見守りつつ、待ってあげられたらいいと思います。
私は小学2年の時、犬にふくらはぎを噛み付かれて硝酸で焼き、その痛さと怖さから以来犬には近寄らなくなりました。子供たちは保育園の前の家の2匹の可愛い犬に時々触らせてもらっていました。「好きだけどマンションでは飼えなくて」という声が多かったからです。散歩途中の懐かしい犬を園庭の2歳児が見つけ、触らせてもらっているうちに外へ逃げ出して大騒ぎ、おかげで生まれて初めて犬を引いて歩くなど、1度やってみたかった思いがけない体験をしました。



 
 
 
 
 
 
 

 

戻る