遠足・夢見ヶ崎動物公園で

2004年9月

副園長 原 信彦

初めての遠足。1才、2才児のリス、ウサギさんクラスは、夢見ヶ崎動物公園に行きました。9月11日は台風も去り、曇り後に昼から晴れて、気持ちの良い日になりました。ここの動物園にはシマウマ、シカ、サル、ロバ、ペンギン、カメ、プレーリードッグ、その他かわいい動物がたくさんいます。お父さん、お母さん、兄弟も一緒に参加の方もいて、にぎやかな遠足になりました。

さあ見学開始、ペンギン村に到着です。水槽をたたくとペンギンがえさと思うのか、水槽にくちばしをぶつけてきます。「人なつっこいね」どっと、笑い声があがります。ペンギンが泳ぐ姿に見とれるばかりでした。「おかあさん、ほら見て、あんな小さな手なのに人間みたいだね」器用に物をつかむおサルさん。「あれ?へんだね」仲間と固まったように一方向を見ているシカさん。やさしい目をしたロバさん。きれいなクジャクやオウムたち、ちいさなハムスター。あまり目立たない動物たちですが、それぞれの個性がかわいくて、楽しむに十分でした。子供たちには、本物の生き物の暖かさを、肌で感じてもらえたと思います。

ところで、見学前のお話で、ウンチの話をしました。五味太郎さんの絵本『みんな うんち』には、いろんな動物たちのいろんなウンチがでてきます。動物たちは、それぞれ食べて、排泄する。人間も同じなんだよ。ということが自然にわかる本です。それで、子供たちに話しました。「『みんな うんち』の本の話、聞いたことあるよね。見学中、動物のウンチもよく見てみよう」。

いささか汚いような話ですが、これは自然学習のいいチャンスです。「ここの動物園の、シマウマ、サル、シカさんたちが元気よく暮らしていけるのは、飼育のおじさんが、おいしくて栄養のある物をあげてるからなんだ」。「みんな、朝ご飯食べてきたかな?おいしくて、栄養のある物を食べれば、ここの動物たちと同じように元気になるよ」。「そしてきれいなウンチがでるんだよ」と。

「あ、シマウマのウンチだ」。さっそく見つけた子がいました。緑色の草が入ったコロコロしたウンチ。そして、おいしそうに干し草を食んでいるシマウマを見て、その子がポツリと言いました。「ササの葉たべてるね」。…うーん、それはパンダくんの大好物では?いやはや、おもしろかったです。

 

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