始めてのバス遠足
   こどものくには、夢の国

2004年6月

風薫る5月29日、さわやかな快晴にめぐまれて、こどもの国へバス遠足に出かけました。さる組・きりん組の子ども達と父母、保育士、総勢176人は、大型バス4台でいざ出発。この日を待ちかねて数日前からわくわく大張り切りの子ども達は、お友達と一緒に大きなバスで行く喜びに沸いていました。

31年前(原保育園を始めた年)電車を乗り継いでこどもの国へ遠足に行った時は、ひろい山また山の細道を、アケビを採りながら草イキレにむせて歩いた記憶は今も鮮明です。

約50分、私たちを待っていたこどもの国は、道路も遊び場もすっかり整備されていて、昔の面影は緑したたる樹木と牛だけ。そして藪だった広い野原も手入れが行き届いた子ども達の広場に生まれ変わっていました。みんなの大人気は、小川のせせらぎでの水遊び。夏日を思わせる日差しの中での水遊びは、赤ちゃんまでも愉しかったようです。

いろいろな小動物にさわったり、ポニーに乗る子、長い滑り台に乗ったりと遊びは尽きません。中でも、私が興味をそそられたのは、昼食の広場の木陰に出来た急斜面をよじのぼる子ども達の姿でした。滑ってしまう足もとを一歩一歩ふみしめてようやく登りきると、自然にできている三つのコースを駆け下ります。飽きもせず何回も繰り返しているのです。この大人が手をかけない自然にできた急斜面をトライする遊びの面白さに、子ども達は夢中でした。

みどりを吹き抜ける風。木漏れ日のまぶしさと、好き勝手に遊べる草原と空間の広がり。そのはるか向こうに見える牛の背中。子ども達の好きなたくさんの遊び場も、豊かな自然と折り合って、バランス良く調和し生かされている子どものくには、帰ってからも「また行きたいね」と興奮気味に子ども達が話しているように、心から憩える素敵な夢の国でした。お父さん、お母さんは、本当にお疲れ様でした。帰りのバスの中は夢の国でしたね。ご協力ありがとうございました。

寒暖の激しい日が続いて子ども達は体調を崩しやすくなっています。大汗をかいたかと思うと、鼻水やくしゃみが出たりして衣服の調節も難しいですね。着替えのシャツを二枚ほどお願い致します。また外遊びの後は、充分水分を補給しましょう。

園庭のあんずが黄色に染まりました。橙色に染まるはいつの日か。

 

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