春・・新しい顔の子ども達・・

2003年4月

春いっぱいの園庭を駆け抜けて、子ども達が進級しました。保育士が待ち受ける中、希望あふれて、新しいお部屋に入りました。待ちに待った進級とばかり、大喜びで駆け回る3歳以上の子ども達と1歳児。雰囲気の違う壁絵に新しい気分を味わいながら、保育士の声かけにも生き生きとすばやい反応が返ります。今までに何回も、上のクラスのお部屋を訪問して交流し、遊んでもらっていた事もあって、何の戸惑いも感じられない進級が出来ました。

今年から年長になった5歳児さんの中には、少し緊張気味なのを「ここ痛いの」と2ミリくらいのすり傷を見せに来る子にまじって、4歳児さんのバリバリ張り切った誇らしそうな顔が印象的でした。広いお部屋では、もう各々が絵本を読んだり、新しい仲間と遊んだりと、昨日の続きのような落ち着いた穏やかな時間が流れていました。

3歳児さんは、2歳児さんを「かわいいね」なんて上級生気分。急に動きが活発になり、お兄さん先生がフェンスを開き駐車場までいっぱいに広げた運動場を三輪車で駆け回っていました。

新園舎へ初めて入った2歳児さんは吃驚です。広いお庭で、お部屋の感じもまるで違う。小さい赤ちゃんの姿もなくて、元気なお兄さんお姉さんがいっぱいです。「可愛いね」なんて言われても「いやいや」ドキドキするばかり。「どうして今日からここの園舎?」と泣きたくなる子も出てきます。園庭には、去年の秋植えた色とりどりのチューリップが満開で、かりんのピンクの花も真っ盛りですが、何も目に入らない様子です。4日たった金曜日の2歳児さんと「お花が笑った」の歌をたくさん歌って遊びました。

そこで考えて、まだ不安なお子さんのために、7日月曜日から、今までの担任だった日置先生に2歳児の担任を、九重先生には1歳児の担任をと、交代をお願いしました。保育士が変わりますが、子ども達は大丈夫ですから、ご安心ください。1歳児と2歳児の父母のみなさん、どうぞよろしく御願い致します。

1歳児さんは、憧れのお2階へまっしぐらでした。最初は半数13人クラスでと思いましたら「私もいくよ」と自分で進級して18人クラスになりました。残った1歳児さんも進級希望の子どもさん達から順次進級の予定です。

0歳児さんは10人。新しく入ったお子さんも初日から泣きもせず溶け込んでいるのは「伝統」のようです。いろいろな子ども達の様子から、配慮のしかたを考えさせられ、来年からの良い参考になりました。

卒園記念樹「紅しだれ八重桜」が黄緑の芽をたくさん出しました。「ものみなが芽吹く春よ 新しき生命の鼓動 子らも高まり」 生きている喜びに感謝しながら、子ども達と共に出発しましょう。

 

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