平成14年7月

 
お互いに気持ちよく過ごしたい
緑に包まれて美味しい杏を食べました。

新園舎に入って1ケ月、子ども達も先生も園舎を上手に使いこなしで快適に、楽しく過ごしている毎日です。が、やはり気になるのは回りの家に対しての騒音です。子ども達は、ありったけの声を張り上げて駆け回ります。園庭の無い所ではこうした開放感を味わう事など、とても出来ることではありませんが3方が囲まれている事もあってよく響きます。そこでお願いしたいのは、お迎えに来た時なるべく静かに「さようなら」をして帰っていただきたいのです。周りの方々もかなり我慢して下さって居ると思います。保育園でも植樹などして、お互いに気持ち良く過ごせる工夫をして行きたいと思っています。皆さんにも是非ご協力を戴けますようにお願い致します。

梅雨の合間に、200個近くも実った杏を、各クラスの子が、樹からもいで食べました。少し残った橙色の大粒の実も、ぽとりぽとりと音を立てて園庭に転がって来ています。自然に落ちて来るのは、完熟した印で一番美味しい時です。それでもすっぱい杏を、子ども達は美味しそうに食べていました。何から何まで美味しく口に合わせて人工の味を創り出して造られている食べ物の中で、自然の味に親しむ事は少なくなり1ました。まだ、樹が若いので、酸っぱくて、桃ほど甘くもなくて、決して「美味しいね」と言う味ではないはずなのに、3歳児さる組さんの子ども達は、キリンさんから残った分を戴くほどの人気だったとか。小さいクラスの子ども達に何の抵抗も無く食べられる自然の味わいの不思議さ。子どもの頃の懐かしい思い出の味になって呉れたら良いと願っています。一年毎に甘さが増してくる楽しみをも味わいつつ。

平成14年7月(園長)
 
≪前の頁へ戻る