心を育てる「もちかえりたい ごみ」

2001年6月

お天気の良い日曜日、みんなの大好きなとどろき公園の蓮池へ初めて行った。蓮の花が、いつ咲くのかと行って見て驚いた。腐ったどぶ泥の異臭が鼻をつく水の中に蓮が葉を広げ、アヒルや鯉が泳いでいた。かすかに動いている水は、黄緑包のどろりとした重さで、大勢の釣り人が糸を垂れている釣り堀の方へ流れていた。

この池の周りには葦も植えられて水の自然浄化も考えらているようだ。池の設計は素情らしく、形よく造園された右手の小高い所へ水を誘導し、小さな滝を思わせるように石組みして下の池の中へ。水音を聴きながら渡って散策出来る様に、大きい平石が並べらられている。子ども達にも、老人にも危なくない様にとの、設計者の優しい心づかいが伝わって来て、名園である。

しかしこの汚さはどうだろう。煙草、空き缶、ペットボトル、食べ残しお弁当、ビニール、果ては椅子までも池に放り込まれている。みんなこの池に憩いを求めて来たはずの人達の心ない置き土産である。子ども達の目にはどう映ることだろうか。もうこんな光景には慣れっこになって、「他の人がやるなら自分だって」と思う様になってしまうのだろうかと気持ちが痛む。

5月、キリン組さんの親子遠足は「夢見が崎動物公園」でした。「ゴミ箱があっても自分のゴミは、必ず持ち帰る」のが決まりです。散らかして帰るのは恥ずかしいと子ども達は、教育されています。家族連れで出かけた時、公共の場所は、みんなが綺麗にしなくてはいけないと、家庭教育の大事なポイントにしていきましょう。

「ゴミの持ち帰り」で、この四季折々が美しい我がふるさと「とどろきの森」が、みんなの憩いの場となるように、自然を大切にする子どもの心育てこそをとの、想いを新たにしました。

 

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