子どもの日に寄せて「大好きよプレゼント」

2001年5月

「とっても素敵なアイデアでしたね」と、珍しく誉めて頂いたのは、「父の日・母の日・子どもの日」に奇せて、それぞれへの想いを書いて頂くと言う「大好きよプレゼント」の発案に対しての、嬉しいご感想でした。

「子どもの日」に、わが子に贈る「大好きよプレゼント」の言葉は、みんな我が子への熱い想いが込められて居て「大切な宝物をお預かりしているのですね」と、保育士たちも共々に感動しました。

「愛している」ことを「愛している」と伝え「可愛い」と想ったら「可愛いね」と惜しみなく言ってあげたらいいと思うのです。「自分が親に愛されしているなんて思ったこと1度もない」と、私は、カウンセリングの時に悲しいおもいで聞いたことばでした。

「厳しくされたことが愛情だった」と感じられるのは、親の溢れる愛の想いが子どもに素直に伝わった時。私は子どもを叱ってあげることがよくあります。O,1,2歳児の、「噛みつき、引っ掻きき、髭の毛をひっぱる、理由もなく叩いて歩く」などをした時です。『いけません、痛いでしょう』ときつい声でたしなめます。

その後のこどもたちの反応が面白い。私をにらみ返して2〜3分うろうろしてから「了解だよ」とばかりに背中や膝にもたれて思い切り甘えてくる子、いきなり飛びついて「ごめんね」抱っこの子、いくらこちらでサインを送っても、いく日も寄りつかず無視し続けて、ある日突然抱きついて「もう噛みつかないよ」と目で、宣言に来たりと、その子その子の反応はまちまちですが、「そう解ったのね、好い子ね」と抱きしめた時、言葉は無くても、通い合う温かさに「愛の絆」を確かにします。

好い子ちゃんには、「好い子ちゃんで大好きよ抱っこ」を、悪い事をして叱られても後で「解ってお利口さんの大好き抱っこ」をと、心にゆとりを持ちながら、楽しい1日を過ごしたいものです。

 

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